あらすじ
サッチャー政権下の英国で実際にあった驚きの実話を映画化したハートウォーミング・ストーリー。
1984年の英国。サッチャー政権によって20ヵ所もの炭坑の閉鎖が決まり、それに抗議する炭鉱夫のストライキは4ヵ月目に入ろうとしていた。
ロンドンに暮らすゲイのマークは、そのニュースを見て彼らを支援しようと、ゲイ仲間たちと支援組織を立ち上げ募金活動を行う。そして、集まった寄付金を送ろうと全国炭坑労働組合に連絡を取るも、ゲイというだけで門前払いをされてしまうマークだったが…。
不況に苦しむウェールズの炭坑労働者たちと、ひょんなことから彼らの支援に立ち上がったロンドンの同性愛者グループが、偏見や衝突を乗り越え、固い絆で結ばれていくさまを描く。
(TSUTAYAホームページより)
キュートな登場人物たち
登場人物のほどんどが、ゲイ、もしくはレズビアン。
それぞれのキャラクターが分かりやすく、キュートです。ゲイやレズビアンでも色んなタイプの人がいるんだってことが分かりやすく描かれています。
また、最初はただゲイ・レズビアンというだけで、偏見をもち接することを拒んでいた人たちが、少しずつゲイ・レズビアンと関わることで心を通わせていくという、見ていて温かくなるストーリーです。
ゲイということが親にばれてしまった青年。
ゲイということで親に拒まれた中年。
それぞれを受け入れてくれる優しい人たち。
誰だって悩みをもって生きている。それを解決できるのは自分。でも、少し背中を押してほしい時がある。そういったとき、背中を押してくれるのに、性的志向なんて関係なく、ただ相手を人としてどう思うのかというのが大切なんだなと思える映画です。
ウソみたいなホントの話
しかもこのストーリー、実話がもとだとしらずに観ていたので、その事実がわかったとき、熱いものがこみあげてきました。
エイズの話題も出てきますが、病気がメインではなく、あくまでもひとつの話題として描かれています。LGBTの人じゃなくても、見やすく感動できる映画だと思います。
ただ傍観者として何かを見ているだけで、行動を起こせない人がいる中で、自分たちの苦しみを他の人たちにも投影して、自分のことのように思い行動を起こしたLGBTの人たち。今以上に偏見があっただろう時代に、LGBTということを隠すわけでもなく真向から問題に立ち向かった人たち。
そんな人たちに勇気をもらえる映画でした。
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