ストーリー
この映画は、里親制度がテーマなので、ちょっと重たい内容なのかなと思いきや、ハートフルコメディぽい作りになっています。
〝薬物依存の親→その親が逮捕→子供が里親制度を利用”
といった感じです。里親とその子供たちが、どうやって本当の家族になっていくのかがとても良く描かれています。
そもそも里親って?
里親は両親の病気や離婚、家出などにより養育されなくなった原則18歳未満の子供を希望した世帯が預かる仕組み。児童福祉法に定められた制度で、厚労省のガイドラインに基づき都道府県や政令市が里親の適否を判断している。(日本経済新聞)
日本にも里親っていてるんですか?って思ってしまうほど浸透していない気がします。ちなみに僕は里親制度を利用している人に出会ったことがありません。
日本の里親制度は?
里親制度が利用されているのが、全国平均21,5%。でも新潟では60.4%と都道府県によってかなりの差があるようです。
都道府県によって・・・って、投げやりな感じがします。国としてももっとなにかすべきではないのかなと思いますが。
血のつながりがすべてじゃない
アメリカは、里親制度についてはやはり進んでいるなと思いました。
里親講習会のようなものがあって、里親になりたての人、なりたい人、なって長い人が意見を交わせる場が提供されて、みんな自分の気持ちを思う存分に話すことができます。
映画だから脚色されてはいるでしょうが、アメリカ人って自分の感情にオープンだなと思いました。でもその分、相手の気持ちにも寛大というか。
日本人はこんなことを言ったら笑われるとか、こんなこと言うべきじゃないと体裁を気にするかと思います。
僕は自分の血のわけた子供でないのに、本当の子供のように愛せるのかなぁと思っていました。
里親として子供を迎え入れるって、迎え入れる側の自己満足じゃないのかと。
でもそうではなく、一緒に過ごした時間や絆が大切なんだとこの映画をみて実感しました。
ゲイは里親に向いている
・子供が欲しいのに出来ない夫婦
・子供を必要としていないのに出来てしまい、結果ネグレクトや虐待をしてしまう夫婦。
子供には健康で安全に過ごす環境が与えられる権利があると思います。
その権利が守られるよう、うまく里親制度を利用することが出来ればいいのですが・・・
特にゲイは里親に向いているんじゃないかと思います。
そもそも男同士なので子供は出来ない。でも子供が欲しい。それなら里親制度を利用しよう。
ゲイが里親制度を利用できるのであれば、経済的に問題なく過ごすことが出来る子供は増えると思います。
数年前には、大阪市でも男性カップルに、養育里親が認められたことがあるようです。
幸せのカタチは人それぞれ。
「あの人、ゲイみたい。」
「あの子、親いないんだって。」
それが周りになんの関係があるのか。それが事実だとして、誰かを傷つけるわけでもなく静かに暮らしているのに。
ゲイだって、子供を持つことを、誰にも拒絶されるべきではないんです。
間違いなくおススメ映画
日本でも、「インスタント・ファミリー」のような映画が製作されて、政府の活動だけではなく、民間の企業ももっと関わって広く知られればいいのに。
話がだいぶそれましたが、この映画とても良かったです。里親に素直になれない少女の想い、その気持ちを受け入れる里親。
最後はハッピーエンドっていうのが、わかりやすくて良いです。
間違いなくおススメの映画です。
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