あらすじ
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に次第に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から一歩踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない辛い記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直になれない二人。不器用な想いの行方は。。。(Filmarksより)
耽美な時間が過ぎていく
ストレートの人がゲイの人を好きになる展開が早すぎるなぁとは思いましたが、映画というきまった時間のなかでは仕方ないのかな。
全体的に映像が耽美で、淡々と時間が流れていく感じが僕は好きでした。
外川役の俳優さんも自然な演技というか、わざとらしくなく好感がもて上手だなぁと。時間って劇的にではなく、淡々に過ぎていきますから。
ゲイにとっての家族とは
ゲイにとってはやっぱり家族って大きな問題になってしまうなと感じました。
ゲイの嶋は、ゲイではない外川がいつか家族がほしくなって自分のもとをはなれていくのではないかという不安がある。そんな不安をもったままでいるなら一緒にいない方がいいのかもしれない。
もしくは自分といることで、ゲイではない外川が家族をもてないままいて、将来自分をそのことで責めるんじゃないか、外川がゲイではないことで得られる選択肢のひとつ、家族を持つということを奪ってしまうことになると思ってしまう。
相手の事を思うからこそ、身をひくことを考える。でも、本当は一緒にいたい・・・。複雑で繊細です。その人のことを想えば想う程、素直になれない。優しくて悲しいものだなと。
原作もおすすめ
映画を観終わったあと、原作が気になって電子書籍で読んでみました。
原作に忠実に描かれた作品だったんだなと思いました。
なんというか、またあの映画の雰囲気を感じたいなと思える映画でした。
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