赤と白とロイヤルブルーを見てLGBTについて考える

ドラマ・映画

アメリカ大統領とイギリス王子が恋に落ちるという物語。でも単純な恋物語ではなく、色んなことを考える映画です。

Red, White, & Royal Blue - Official Trailer | Prime Video
Based on the New York Times bestseller, Red, White & Royal Blue centers around Alex, the president’s son, and Britain’s Prince Henry whose long-running feud ...

あらすじ

アメリカ大統領の息子アレックスとイギリスの王子ヘンリーは、ある行事で問題を起こしタブロイド紙にネタにされる。事態を修復しようと周りが画策しお互いの事が少しづつわかっていくにつれ、思いがけない友情が芽生え始めると、それが恋へと発展していく。だがふたりがやり取りしていたメールがハッキングされてしまい、世の中を巻き込む事態になってしまう。

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愛し合っていたはずなのに・・・

はじめはお互いの事を敬遠しあっていたのに、お互いを知ることが増えていくにつれ、どんどん惹かれあうふたり。
そして、それが愛に変わっていく
お互いの事を理解しあい、愛し合っていたはずなのに、何にも言わずヘンリーはアレックスの前から姿を消してしまう。アレックスはヘンリーのもとを訪れる。

なぜヘンリーはアレックスのもとを去ってしまうのか。
自分が長年いる環境に責任を感じていれば、その環境にそぐわないことをしている自分に嘘をついてしまうことってあると思います。
そうやって周囲の人たちやその環境、そして自分も守ろうと自衛反応を起こしてしまう。

愛し合う道

ゲイであるということは、やはりまだまだ認めてもらうことは出来ない。そもそも認めてもらう必要があるのかと思ってしまうが。
性の多様性への理解というものは、いつになれば深まるのか。いつになれば自分とは異なった性指向を持つ人たちを尊重できるようになるのだろう

でもそんなヘンリーにアレックスが伝える言葉が素敵でした。
「僕たちなりに愛し合う道を探すことはできる。」
そう、どんな人だって愛し合っていい。そして、愛し合っている当事者同士がその道を探して、周りが納得していなくても当事者同士が幸せなのなら、それが一番いいことだと思う。幸せな人が増える、それってとても素敵なことですよね。

予期せぬ暴露 アウティング

愛し合う道を探そうとしていたふたりに予期せぬ事態が起こる。ふたりがやりとりしていたメールがハッキングされ、世にさらされてしまうのだ。
これってまさに、アウティングです。
アウティングとは、性自認や性的志向、つまりSOGI(ソジ)を当事者の許可なく他の人にばらしたり、SNSに書きこみ暴露することをいいます。
以前、日本でもゲイの大学生がゲイではない同級生に告白し、そのことをアウティングされ、自殺するという事件がありました。
アウティングは絶対にあってはいけないことです。誰にだって人に言われたくないことってあると思います。ましてカミングアウトは自分のタイミングでしていいはずです。この映画でもその部分が取り上げられています。有名人だろうがそうでなかろうがアウティングはあってはならないことです。

愛は勝つ

既に色々とネタバレしていますが、ここからふたりがどうなっていくのかは本編をぜひ見てほしいのでお伝えするのはやめておきます。
ただ、愛は勝つのです。
「どんなに困難でくじけそうでも 信じることさ 必ず最後に愛は勝つ」
はい、KANさんの名曲どおり。
この映画をみて、ゲイの権利について改めて考える部分がありました。映画を観た人に、ただ愛し合うことの素晴らしさだけではなく、性の多様性についてもっと考えてもらえたらなと思います。
そして、この映画は続編が決まっております。
果たして次はどうなるのか、楽しみです。

米国大統領の息子と英国王子のラブコメ『赤と白とロイヤルブルー』の続編の制作が決定 主役2人が続投
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(elleホームページより)

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